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シュールレアリズムについて(1) [アート]

皆さん、こんにちは。
今日は、シュールレアリズム(超現実主義)について、その内容と歴史をわかりやすく簡単にお話していこうと思います。

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では、シュールレアリズム講義 Lesson1・・・です。

皆さんの中には、シュールレアリズムという言葉を知っている方は多いと思います。
でも、その内容はあまり知らない人が多いのではないでしょうか。

まず、“超現実”とは、現実を超えて離れていたり、非現実である事を言うのではありませんヨー。
日本ではよくちょっと変わったものを、“シュールな”と言ったりしますネ。
そこから何でも変わったものをシュールレアリズムだと考えてしまいそうです。
でも、シュールレアリズムとはただ単に、変わっているものを言うのではないのですよ。
それは、「過剰なまでに現実」「上位の現実」「ものすごい現実」「強度の強い現実」というような意味なのです。

まず、芸術運動としてのシュールレアリズムの始まりは、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが1924年にパリで発表した「シュールレアリズム第1宣言」です。

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これがアンドレ・ブルトン(André Breton, 1896年-1966年)です。

「シュールレアリズム第1宣言」のなかで、彼は「理性による抑制をすべて取り除き、いっさいの美的あるいは道徳的先入観から離れて行なわれるべき思考の書き写しである」と述べています。
当初は、絵を描くというのは意識的な行為であるため、シュールレアリズムの絵画は存在し得ないと考えられていたそうです。

このシュールレアリズム宣言以前にはダダイズムという芸術運動が起こりました。
ダダイズムとは第一次世界大戦の混乱に嫌気がさした芸術家が、本来の人間らしさを取り戻そうという活動です。
このダダイズムに参加していた多くの作家がシュルレアリスムに移り、発展的な形でダダイズムは解消していったのです。
そして、シュールレアリズム運動はその後、政治や思想・文学などさまざまな分野におきな影響を与えることになりました。
                                               つづく
          
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